Smart&Disc-jointの技術

耐震補強ってどの工法がいいのか分からないな~。
Smart&Disc-jointのすごさを、僕たち4人が説明するヨ!僕たち4人とも、特許を持っているのが自慢なんだ~。分かりやすく解説するから読んでいってね!

オイルダンパーくん

やあ。僕の名前はオイルダンパーくん。
オイルダンパーというのは、耐震補強の骨格のこと。あの斜めにわたってる鉄柱のようなものだよ。地震で建物が揺れても、僕たちが建物を支えるんだ。





じゃあ、鉄柱ならどれでもよさそうだね



そうはいかないんだ。
単に鉄柱だと地面からの強い揺れのエネルギーをそのまま建物に伝えることになるよね?確かに建物は壊れないかもしれないけど、中にあるものがひっくりかえってしまうんだ。そこで、僕たちオイルダンパーは、ショックアブソーバー(緩衝器)として、エネルギーを吸収できるよう、柔軟に伸び縮みする仕組みを持っているんだよ。



どうやって?



ショックをやわらげる仕組みには、「摩擦系」「金属疲労系」など色んな種類があるけど、この工法の仕組み、つまり僕は「オイルダンパー」なんだ。オイルダンパーは、油圧の力を使って揺れをゆるやかに吸収できるし経年劣化に対しても強いんだ。





なるほど!じゃあオイルダンパーくんがいれば安心なの?



いや、みんなを守るのは僕だけじゃないんだ。僕の大切な仲間たちを紹介します!


積層ゴムちゃん



こんにちは。私は積層ゴムちゃんよ。私の体は何枚ものゴムと、何枚もの鋼の鈑が交互に折り重なってできているの。





積層ゴムちゃんはどこで活躍しているの?



この図で、オイルダンパー以外にも形を変えている部分があるのが分かるかしら?





あ、柱のつなぎ目の部分がずれているね



そうなの。私はこの時、体をいわばひし形のように変えながら揺れに対応しているのよ。



どうして?



オイルダンパーくんはとてもよく揺れを吸収してくれるんだけど、建物を守るにはもう一つ大切なことがあるの。それが、オイルダンパーくんたち、補強フレームの動きと、建物本体の動きを一致させることなの。そうしないと建物が壊れてしまう可能性もあるの。
そこで、この工法では、すべての縦の支柱のつなぎ目に私たち積層ゴムを入れたんだ。





そっか、積層ゴムちゃんは、体を変形させながらオイルダンパーくんの動きと建物の動きを一致させているんだね



そうなの。それぞれの柱が独立した動きができる構造を作ることで、安心できる耐震性能を実現したの。これって他の工法にはない、とってもすごい発明なんだって!




ディスクアンカーくん



やあ。モヒカン頭がトレードマーク、ディスクアンカーくんだゼ。







あれ?オイルダンパーくんたちが揺れを吸収してくれてOKなんじゃないの?



おっと、大事なことを忘れてないかい?オイルダンパーくんたちがいる補強フレームも建物本体としっかりつながないと役に立たないんだゼ。



普通にアンカーボルトで固定じゃダメなの?



そうとも。これを見てみな。これが今までの固定方法。地震の揺れで接合部がぶつかり合って、建物本体の梁が壊れていくことが考えられるんだ。





一方、おいらピン支承対応型ディスクアンカーってヤツは、接合部が揺れでズレても、梁を壊さないし、アンカーボルトが抜けてしまう確率もきわめて低いんだゼ。これはおいらの丸い頭の形と、おいらの周りを貼りつけた低反発剤のチカラなんだ。
これまでの工法との違いが分かる動画があるから、ぜひ見てみてくれよな!




プレミアムアンカーさん



どうも!プレミアムアンカーさんですよ。



足元を固定している。建物本体と固定している。僕がいれば、地面に杭をうたなくても固定できるんだ。







え?杭を打たなくてもいいの?



そうなんだ。なぜかいうと、今までのアンカーボルトに比べて、僕の引っ張り抵抗力は桁違いだからよっぽどのことがないと抜けない。さらに経年劣化にも耐える、自分で言うのもなんだけど理想的な固定方法なんだ。



なんでそんなに強いの?



僕の足の部分にあたる丸く広がった定着板は引っ張る力に対して、四方八方に抵抗力を発揮。それから僕の胴体にあたるアンカーボルトとグラウト材が建物本体の壁にがっちりと食い込んでいるから強いんだ。



経年劣化しないのはなんで?



実は今まで、アンカーボルトと本体の接着には接着剤が使われることが多かったんだ。でも接着剤は年月が経つと硬化したりやせたりして、いつかボルトが抜けやすくなる時がくるんだ。僕、プレミアムアンカーは、接着剤を使わない。アンカーボルトを覆ったグラウト材は無機系なので、まずやせてくることがない。しかもアンカーボルトもさびさせない。だから経年劣化に強いんだ。



そっか。なんだか色々応用できそうだね。



そうなんだ。僕はいろんな場所とパターンで構造物をつなぐことができるんだ。建築工事だけじゃなく、仮設工事で部材を留め付けるものにも有効だよ。



耐震補強はSmart&Disc-jointで決まりだね!
動画で説明(フル)


発案者・開発者の思い
【思い】
国内の既存建物の耐震補強工事は、いずれも日本建築防災協会が考案されたガイドラインを基準として施工されています。もちろん基準に、補強部分の強度や、建物の工法に沿った工法などが規定さていて、施工者はそれを満たしながら工事を完成させています。
その状況の中で、なぜこのスマート&ディスクジョイントの工法が必要なのか。それは長年私が建築業界に身を置き、耐震補強ひと筋に研究する中で、このガイドラインとそれに基づく設計方法が、理想からかけ離れていると考えるようになったからです。私自身がガイドラインや他の工法に納得できなかった。ならば、私の考える耐震補強の理想を追求しよう。そう考えて、足掛け約30年で具現化させた、理想的な耐震補強の工法、それがSmart&Disc-joint工法なのです。
学校、役場、病院、宿泊施設、工場、真の意味で様々な建物を地震の揺れから守る。そのために、この技術を利用してもらうことを願っています。
(記:岡 功治)
SDGs達成のための取り組み
株式会社ssdは、持続可能な開発目標(SDGs)を支持しています。


特許資料
下記PDFからご確認下さい。